2020-06-04 発売
いくつ季節が過ぎてもきっと忘れない――。 桃真は事件後初めて二葉と向き合うことに。一方、太一は突きつけられた答えの出ない悩みに苦しみ、桃真と距離を置く。そんな中、桃真が学校に来なくなり、太一と二葉は…!? 選んだ未来、そしてその先へ――。『青のフラッグ』遂に完結!!
ゼブラックユーザー
2020/08/15
25
とにかく人のこととか、噂が気になって気になって、でもそんな高校生という時間も、今になって、あぁ、もう取り返しのつかない大切な時間だったんだなぁと思ったりして、いまさら後悔したって遅いのに。私たちは、自分ってなんだろう?他人を愛するってどういうことだろう?って、永遠に考え続けながら、試行錯誤しながら、時には道から外れたり、寄り道してみたり、そうして自分というものを、ゆっくり見つけていくのかなと思いました。 私も、私のことがこの世でいちばん嫌いです。でも、そんな自分を1番知っていて、どんなときも離れずにいたのも、結局自分であって。私がいちばん辛い時に、私がいちばん私を慰めたり、声をかけたり出来る。その時かけて欲しい言葉も、私ならかけてあげられる。 ここまでタラタラと言葉を並べてみて、そしてこの本をイッキ読みしてみて、私は何が言いたいのかと言うとつまり、みーんな人間だなぁということ。感情や、理性や、エゴや、ペルソナも、それも全部自分が作り上げたたった1人の自分だということ。私は私のままでいていい。後悔してばっかりじゃなくて、もっともっと私をほめて、やれたことを数えて、前を向くことを、私はしてもいいんじゃないかと、そんな勇気をくれる作品でした。 このマンガに、作者に出会えて良かったです。これから待ち受ける20代、自分なりに、自分で選択して、迷いながらも、生きていきたいです。 ありがとうございました。
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